用語解説

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γ(ガンマ)線

不安定な原子核が放射性崩壊(壊変)をしてアルファ線やベータ線を出した後、さらに電磁波を出して一段と安定した原子核に落ちつこうとする場合が多い。この時出る電磁波がガンマ線である。ガンマ線は工業の分野で金属の厚さの測定や非破壊検査、医学の分野ではガンの治療、農学の分野では農作物の品種改良等に利用されている。性質は、エックス線と同じであるがエネルギーが強いことから物質を透過する力はエックス線より強い。また、生物に影響を与える電離作用はアルファ線、ベータ線に比べて小さい。

ガイガー計数管

ガイガーミューラー計数管を略していう。GM計数管とも略す。ベータ線やガンマ線の検出器で、放射線の測定によく用いられる。放射線の入射によって一定の電離電流(パルス電流)が得られるようにした計測管。

ガンマ線スペクトロメーター

放射性核種から放出されるガンマ線は、その核種に固有のエネルギーを持っているため、ガンマ線のエネルギー分布から測定することにより核種を知ることができる。この性質を利用して核種分布を行う装置をガンマ線スペクトロメーターという。使用するガンマ線検出器に応じてGeガンマ線スペクトロメーター、NaI(Tl)ガンマ線スペクトロメーターと呼ばれる。(参照:スペクトル)

グレイ

吸収線量の単位で記号はGy。(参照:吸収線量)

ゲルマニウム検出器

放射線によるゲルマニウム半導体の電離作用を利用した放射線検出器の一つ。すぐれたエネルギー分離能を有しているため、ガンマ線スペクトル測定による放射性核種の同定に広く利用されている。

吸収線量

放射線が照射された物質の単位質量当たりに吸収されたエネルギーの量。物質1kgあたり1ジュールのエネルギーが吸収されたとき、1グレイ(Gy)の吸収線量であるという。旧単位系のラド(r a d)に相当する。(参考:1r a d =0.01G y)

外部被ばく

生体の外部に存在する放射線源から出る放射線を受けることをいう。放射線源としては地面や建物の中の天然の放射性物質、医療に使うエックス線装置などがある。体外被ばくともいう。

希ガス

周期律表0族元素の総称でヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノンおよびラドンの6つの元素をいい、存在する量が非常に少ないので希ガスという。また、他の元素と化合物を作らないので不活性気体ともいう。原子力の分野で希ガスという場合は、クリプトン、キセノンの放射性同位体をさすことが多い。

核種

原子または原子核の種類を示す用語で、原子番号と質量数で区別する。たとえば、コバルト-59とコバルト-60とは同じ原子番号をもっているので同じ元素であるが、質量数が異なるため、異なる核種であるという。核種のうち放射能をもつものを放射性核種と呼ぶ。現在1,250種類ほどの核種が知られており、このうち280種が天然に存在する安定核種である。

確率的影響

放射線による影響の発生する最低線量、すなわち、しきい線量がないものをいい、線量の増加とともに発生確率が増加すると考えられている影響で、発がん作用と遺伝的影響がこれにあたる。

計数率

放射線を計数装置で測定したときの単位時間あたりの計数(カウント数)をいう。1分間あたりの計数率をc p m、1秒間あたりの計数率をc p sの記号で表す。
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