よくあるご質問

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健康の影響

人工放射線と自然放射線とで、人体への影響に違いがありますか?

放射線を出す放射性物質には、セシウム137やストロンチウム90など、核実験や原子力発電などによって生成される人工放射性物質と、カリウム40やトリウム232など、天然に存在する自然放射性物質があります。人工放射性物質から放出される放射線を人工放射線、自然放射性物質から放出される放射線を自然放射線と言う事がありますが、人工放射線も自然放射線も物理的な放射線の種類としてはアルファ線、ベータ線、ガンマ線などであり、同じものです。そのため、同じ種類、同じエネルギー、同じ量の放射線が人体の同じ部位に当たった場合、人工放射線も自然放射線も影響は同じです。自然放射線は体に良く、人工放射線は体に悪いということはありません。内部被ばくの場合でも人体への影響は、放射性物質の化学的な性質と、放出する放射線の種類やエネルギーによって影響が違ってきますが、“自然”か“人工”かの違いで人体への影響が変わることはありません。

内部被ばくと外部被ばくでは、内部被ばくの方が影響が大きいのではないですか?

同じ放射性物質の量(ベクレル、Bq)であれば、体の外にあるときと内部にあるときで影響が違います。外部被ばくではガンマ線だけの影響ですが、内部被ばくの場合は、ガンマ線に加えて飛ぶ力の弱いアルファ線やベータ線の影響を受ける場合があるので、それらの影響も考える必要があります。

また、放射性物質の種類によって、集積しやすい臓器がある場合は、その臓器への影響を個別に考慮する必要があります。これらのことを含めて人体への影響の評価のために考えられたものが実効線量(単位はシーベルト、Sv)です。

体内の放射性物質から受ける内部被ばくの実効線量は、摂取した放射性物質の量(ベクレル)に実効線量係数(シーベルト/ベクレル)を掛けることにより求められます。このようにして得られた実効線量を用いれば、内部被ばくの影響と外部被ばくの影響を同等に扱うことができます。同じ実効線量であれば内部被ばくでも外部被ばくでも影響の大きさは同じです。

また、外部被ばくによる実効線量と内部被ばくによる実効線量を足し合わせることもできます。内部被ばくの場合は特に「預託線量」と言って、その時に摂取した放射能から受ける一生分(大人は50年、子どもは70歳になるまでの年数)の総線量として計算されます。

ご質問

放射線はどうやって測っているのですか?

 放射線等の測定には、大きく分けて空間放射線量の測定と環境試料中の放射能測定があります。
 空間放射線量の測定には、自動測定器(モニタリングポスト)による常時測定、持ち運び可能な測定器(サーベイメータ)による測定、積算線量計による積算値の測定などがあります。
 また、環境試料中の放射能は、降下物(雨やちりなど)、水道水などを採取し測定しています。

どうして雨が降ると放射線量が上昇するのですか?

 雨や雪が降ると自然の放射性物質(ラドン等)が地上に降ることから、一時的に放射線量が上昇することがあります。
 これらの物質が放射線を出す期間は短く、雨が止んでから概ね1時間以内に放射線量は降雨前の状態に戻ります。

その他、放射線量が上昇するときはあるのですか?

放射線量が上昇する主な要因として、雨や雪などの自然現象の影響の他に次のことがあげられます。
・医療、産業用の放射線源等
 医療用放射性同位元素の存在や非破壊検査等による放射線発生装置の利用により放射線量が上昇することがあります。
・その他
 機器異常により正確でない数値が表示されることがあります。

測定機器

モニタリングポストとは何ですか?

大気中の放射線の量(空間放射線量)のうち、γ線(ガンマ線)を連続して測定する据え置き型の装置です。
 福岡県では、県内9箇所にモニタリングポストが設置されており、1年を通して24時間連続で自動測定しています。モニタリングポストでは、極めて低い放射線量まで精密に測定することができます。

モニタリングポストはどこに設置されているのですか?

福岡県保健環境研究所(太宰府市向佐野39)の他8箇所にモニタリングポスト(測定機器)を設置しています。

表 モニタリングポスト設置場所(福岡県設置)

設置場所

所在地

地上 高さ

備考

県保健環境研究所

太宰府市向佐野39

18.9メートル

既設

福岡県庁

福岡市博多区東公園7-7

1メートル

平成24年3月設置

県糸島総合庁舎

糸島市浦志2丁目3-1

1メートル

平成24年3月設置

県飯塚総合庁舎

飯塚市新立岩8-1

1メートル

平成24年3月設置

県久留米総合庁舎

久留米市合川町1642-1

1メートル

平成24年3月設置

県八幡総合庁舎

北九州市八幡西区則松3-7-1

1メートル

平成24年3月設置

県行橋総合庁舎

行橋市中央1-2-1

1メートル

平成24年3月設置

福吉小学校

糸島市二丈吉井4118

1メートル

平成25年3月設置

引津小学校

糸島市志摩御床2165-2

1メートル

平成25年3月設置


モニタリングポストの測定地点はどうやって選んだのですか?

国が示した設置の考え方に基づき、県内の地域バランスを考慮し、地域区分し、地域ごとに比較的人口が密集する地点に県内7箇所に配置するとともに、平成25年3月には玄海原子力発電所から30㎞圏内の地点に2箇所配置しました。
 設置場所については、学識者等の専門家からも妥当との意見をいただいています。

環境の状況

福島第一原子力発電所の事故の後、福岡県の放射線量は上昇したのですか?

平成23年3月11日以降、福岡県内の放射線量率は0.03~0.1マイクロシーベルト/時の範囲内で推移しており、今般の東京電力(株)福島第一原子力発電所の事故の前と比較して同程度の測定結果です。
項目別 放射線・放射能測定情報
空間放射線量
放射線量率マップ
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原子力発電所の状況
放射能・放射線ってなに?
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お問い合わせ先
福岡県 環境部環境保全課 大気係
電話:092-643-3360
FAX:092-643-3357