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もう少し詳しく知りたい人に...
放射線は空間を高速で伝わるエネルギーの流れのことです。しかし、この意味では電波や可視光線、赤外線、紫外線も含まれてしまうので、通常は物質を電離(イオン化)させるエネルギーを持つ電離放射線のことを放射線と呼んでいます。


もう少し詳しく知りたい人に...
ドイツのレントゲン博士がエックス線を発見した翌年、フランスのベクレル博士がウラン化合物からエックス線とは違う不思議な光が出ていることを発見しました。その後、1898年、キュリー夫妻がポロニウムとラジウムという放射性物質を取り出すことに成功。また、1899年イギリスのラザフォード博士はラジウムから2種類の放射線(アルファ線とベータ線)が出ていることを発見。その後、ある放射線が磁石を使っても曲がらないことが分かり、この放射線をガンマ線と名づけました。


いくつかの種類があります。放射線にはアルファ(α)線、ベータ(β)線、ガンマ(γ)線、エックス(X)線、中性子線などの種類があります。放射線は物を通り抜ける性質を持っていますが、その通り抜ける力は種類によって違います。アルファ(α)線は紙一枚で止めることができますが、中性子線は鉛や鉄の板も通り抜けてしまいます。

もう少し詳しく知りたい人に...
放射能は時間が経つにつれて弱まり、やがて安定した物質へと変化すると放射線を出さなくなります。放射能の量が半分になるまでにかかる時間を半減期と言い、放射性物質の種類によって違い、1分程度と短いものから100億年を超える長いものまであります。≪主な放射性物質の半減期≫
放射性物質 | 放出される放射線※ | 半減期 |
トリウム232 | α, β, γ | 141億年 |
セシウム137 | β, γ | 30年 |
セシウム134 | β, γ | 2.1年 |
ヨウ素131 | β, γ | 8日 |
ラドン220 | α, γ | 55.6秒 |


人が放射線によって受けた影響の度合いを表す単位です。 長さや重さをメートルやキログラムといった単位で表すように、放射線にも単位があります。テレビでよく聞く「シーベルト(Sv)」は人体が受けた放射線による影響の度合いを表す単位です。放射線を安全に管理するための指標として用いられます。
1ミリシーベルト = 0.001 シーベルト
1マイクロシーベルト = 0.000001 シーベルト
1ミリシーベルト = 0.001 シーベルト
1マイクロシーベルト = 0.000001 シーベルト

もう少し詳しく知りたい人に...
放射線はある特定の原子核が別の原子核に変化するときに放出されます。「ベクレル(Bq)」は放射性物質が放射線を出す能力を表す単位。また「グレイ(Gy)」は放射線のエネルギーが物質や人体の組織に吸収された量を表す単位です。